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こころのリスク状態とは、こころの調子が崩れ、こころの病気の一つである精神症(サイコーシス)になる危険性が高くなっている状態です。10代から30代前半の思春期や青年期にある若い人たちに起こりやすいのが特徴です。英語ではat risk mental state(アットリスク精神状態)と呼ばれています。こころのリスク状態の基準を満たした人のうち、およそ10~30%の人が、統合失調症などの精神症(サイコーシス)に発展していく可能性があると考えられています。
こころのリスク状態には、以下の3つのタイプがあります。
チェックリストを利用することで、ご自分で簡単にチェックすることができます。
こころのリスク状態では、軽度の精神症の症状の他にも、以下のような症状を伴うことがあります。
こころのリスク状態と同じような症状は、健康な人にも起こることがあり、その他の精神障害で起こってくる場合もあります。精神症に似た不思議な経験をした場合でも、苦痛がなかったり、日常生活に支障がない場合、あるいは頻度が極めて乏しい場合にはあまり心配する必要はありません。しかし、以下のような場合には、こころのリスク状態の可能性が高いため専門的な診察が必要です。
こころのリスク状態の可能性がある場合には、精神科医や心理士などの専門家の診察を受ける必要があります。全国には、こころのリスク状態に詳しい精神科医や心理士がいる医療機関や相談機関がいくつかあるので、もし最寄りにそうした医療機関や相談窓口がある場合には、そちらに相談するのがよいでしょう。
もし、近くにこころのリスク状態に詳しい治療者がいる機関がない場合には、最寄りの精神科を受診するのがよいでしょう。精神科に直接行くのが心配なようでしたら、学校の相談室の先生、スクールカウンセラー、職場の健康相談室、最寄りの精神保健センターなどに相談してみるのもよいかもしれません。
「精神科は、なんだか怖い」、「精神科に行くことはおかしいことだ」と心配する人もいるかもしれません。しかし、決してそんなことはありません。ストレスの多い現代社会では、心の調子が崩れたときに精神科を受診することは、ごく普通のことになってきているのです。精神科に通っている人たちは、こころが優しく傷つきやすい人や、人より頑張りすぎで疲れてしまった人など、身近にいる普通の人たちがほとんどです。安心して相談に訪れてみましょう。きっと親身に相談にのってもらえるはずです。
一人で悩むのではなく、まずはこころの専門家に相談してみましょう!
こころのリスク状態で出てくる症状は様々です。困っている症状や問題に合わせて、カウンセリングなどの話し合いを中心にした治療をする場合もあれば、お薬を使った治療が中心になる場合もあります。治療で重要なことは、治療者と相談者がよく話し合い、お互いに症状や問題点を理解しあいながら共同作業を進めていくことです。認知療法という、精神療法が効果的な場合もあります。あなたに合った治療が見つかるように、治療者と協力していきましょう。